IAPr のカーネルソースをちょっと読んだ。linux-2.4.17 をベースにしていると思ったが、どうも、linux-2.4.17 + walnut パッチの上に更に IAPr パッチをあてている。linux-2.4.22 のソースには walnut のソースがマージされている。例えば、2.4.31 の最新にしようと思うと、2.4.17 と IAPr の差を把握して、2.4.31 に反映させていかないといけない。
Mind 社のも読んでみた。こっちは 2.4.22 に 2.6 の一部(mm関連)をバックポートしている。walnut のソースをベースにしているようだ。その上、微妙に違うソースも混じっている。
これを整理するのは一苦労しそうだ。
仮想記憶
仮想記憶の部分もちょっと読んでみたが、これはちょっとじゃ理解できない。やはり、この辺は壁がある。国産の OS の iTRON には仮想記憶が無い(最近はいろいろ提案されているようだが)。iTRON と Linux との大きな差の一つが仮想記憶だ。インタフェースやトラ技で「意外に簡単に iTRON を移植できました」なんて記事を見ることはあるが、仮想記憶を持った OS を作ってみました、という記事は見たことが無い。
勿論、日本の技術者も、SH や H8 の世界でがんばっていて、Linux だけでなく NetBSD などで OS の心臓部の開発をしている人もいる。しかし、私を含めた多くの人にとって仮想記憶は大きな壁になる。逆に言うと、仮想記憶を含めた OS の心臓部分の技術を持っているということは他との差異化になるだろう。
Linux の偉いところは Minix を飛び出して、壁を破って、他の人がなかなか参入できない領域に入ったところと言える。
まぁ、私としては、とりあえずは Linux カーネルインターナルでも読んでみるか(先は長い)。
マイコンとパズルの世界
この本昔持っていたのだけど、、、どこにいったのだろう。こういう本が世の中に欲しいよね。