g++ あやまったリンクをした際の残骸
あやまったリンクをした際の残骸
記録として残してある。
reent.c
void *_impure_ptr;
newlib のリエントラントな構造を保持するための大域変数。
newlib 内の実装に必要。
libstdc++ を --use-newlib でコンパイルすると、exception の unwind に
この変数が必要となってしまう。
newlib に依存しているという誤った libstdc++ をリンクするとこの現象が出る。
一次的に回避するのに -fno-exceptions を使う。
exception を使いたいのであれば g++ が要求する unwind 用の関数を
実装する必要がある。
cxa_atexit.c
デストラクタの登録に cxa_atexit が呼ばれる。
RTOS として大域変数として登録されたオブジェクトは
そもそもデストラクタを呼ぶ契機がない。
タスクの関数内で登録されているのなら、exit の代わりに
タスク終了の API でデストラクタが呼ばれるようにしないといけない。
-fno-use-cxa-atexit でコンパイルすれば、そもそもこの関数は呼ばれない。
dso_handle.c
ダイナミックローディングされたライブラリをアンロードするときも
デストラクタが呼ばれる。その際に、(おそらく)ダミー的に本体の
オブジェクトにも dso を識別するための変数が要求される。
ダイナミックローディングを使っていないのに、上の cxa_atexit の
第3引数で必要とされるため、自動的に要求されるようだ。
-fno-use-cxa-atexit で回避可能。