回路設計業界

回路設計の業界ってのはちょっとソフトウェアの業界とは違うなと肌で感じ始めている。ソフトウェア業界は 1980 年代からネットワークというものを手に入れていた。uucp 経由でメールやニュースを見て、新しい情報やソースをただ同然で手に入れていた。いいかわるいかわからないが、比較的自由で囲い込みがなかったように思う。
一方、uucp ではないソフトウェア業界はマイクロソフトが牽引していて、こちらはややクローズドだった。しかし、そのマイクロソフトでも随分前から DDK などを配布してそこには cl (つまりCのコンパイラ)が付属していた。そういう意味では非常にソフトウェアの開発者に対して寛容であると思う。
その寛容さがソフトウェア業界を急速に大きくさせた原因ではないかと思う。
一方で lisp という分野もある。lisp という言語は非常に優秀な言語なのだが、どうなんだろう?時代に迎合しないというかたくな態度をとり続けたばっかりに大きな Web というパイにありつけなかったのではないか?井倉、、、いや幾ら優秀な言語でももう Web の世界で復権するのは難しいであろう。個人的には非常に HTML と相性が合う言語だと思うが。寛容さがないと大きくならない。
では回路設計業界はどうだろう?基本的にチップの生産(マスク?)には何千万、億単位の金がかかる。それを支援するツールはフリーのツールではないし数万円のコンパイラではない。一つのソフトが何千万もする。大企業が出すトータルの額を考えれば数パーセントかもしれないが、絶対的な金額でいったらちょっと中小企業が出せる金ではない。必然的に世界が違う。伝統的に囲い込みがある気がする。そうなると寛容さという点ではソフトウェア業界とは相容れないかもしれないし、日進月歩でつぎつぎとアイデアが出てくるソフトウェア業界よりは硬直している気がする。
しかし、それでもムーアの法則を維持し続けているハードウェアさんや物理屋さんはすごいの一言に尽きる。よっぽど優秀な人が集まっているしそれだけお金をかけている。
それに比べると中小ソフトウェア業界はいつまでたってもボンビーだ。