トニー、トニー

「トニー」ユラが話しかける。「トニー?」「トォ〜ニィ〜」3度ほど話しかけてやっと気づく。190 cm 近くある身長に厚い胸板。そして無口。声は低音でぼそぼそと小声でしゃべる。仕事に没頭すると声をかけても気がつかない。トニーはそういうタイプの技術者だ。今日はトニーが logiBITBLT について説明してくれた。英語の発音が不明瞭でそのうえ小声なので聞き取りづらい。何度か聞きなおして logiBITBLT の概要から中身の詳細について理解する。

logiBITBLT は単なる DMA 転送をする IP コアではない。まず演算が出来る。ROP(Raster OPeration) は BITBLT だから当然だろう。次にアンチエイリアスを含めたフォントの展開、パターンの描画、Porter Duff のルールに基づいた計算、RLE のイメージの展開、などなど豊富な機能を持つ。また、各機能は合成時にオフに出来るので必要な機能だけに絞りダウンサイジングできる。それが、FPGA 上の IP コアの強みだ。また、外部 Flash ROM へのアクセスをすることが出来る。これはフォント用の ROM あるいはイメージなどを外付け回路として接続することが可能なことを意味する。

昼はトニーと一緒にカンティーナで食事。カンティーナの今日のメニューにはライスがあった。メインディッシュは巨大な鳥のグリルころもつきかチキンのクリームソース。それ以外の選択肢はトマトソースのスパゲティとなる。私はライスにチキンのクリームソースをかけてもらいそれにグリーンサラダを追加する。ワンプレートで味が単一なのでたとえは悪いが囚人食みたいなイメージだ。

サッカーの話になる。昨日、ディエゴ・ザグレブが優勝したそうで市内をパレードしていたとか。大きなオープンバスに乗ってスパークリングワインとビールを掛け合いパレードをしていたとのこと。そういえば、ミウラがずいぶん前に所属していたよね、彼はイタリアにもいたはずだ。カズの事じゃないか。10年以上前か?ちゃんと覚えてくれているんだね。私がラインバックを覚えているようなものか。