ドイツ語のオペラ

去年だったか「フィガロの結婚」を見に行ったのは。いや、聴きにいったのは。完成度の高い合唱(?)におどろいた。今まで聴いたことのないその音楽性の高さに驚き、オペラという音楽の分野に感銘した。その後、何度かオペラを見に行ったのだが、モーツァルトの音楽には共鳴を覚えるものの、どうもそのオペラの持つストーリからは詩的なものが感じられず、その部分での不満が残った。

先日もとあるオペラの公演を見たが、まえふりの軽薄な理屈っぽさにはとてもじゃないが感心しなかった。とある、イタリア人のプロデュースだった。

昨日、ドイツ語のオペラというのものを聴きにいった。そこには今まで見てきたイタリア語のオペラにはない詩的な驚きがあった。まさにそのドイツ語の詩的な部分が私の琴線に触れた。素晴らしいの一言である。そして、特に感銘を受けたのはハイネの詩であった。

今までハイネに対しては「少女趣味的な詩」という偏屈極まりないイメージを持っていてたのだが、まったくもって、それはまちがいであることがわかった。その絵画的な描写力、ストーリの展開と構成力、単純な日常を書いているにもかかわらずあふれんばかりの表現された母性愛。短い詩の中から湧き出し伝わるイメージから、いかにハイネがすぐれた詩人であるかが時間と距離を越えて伝わってきた。

そういえば、10代のころはヘルマン・ヘッセに感動したのを思い出した。ドイツ文学というのが私の性にあっているのかもしれない。

今度、ハイネの詩集をかってみようかと思う。