パンツはいてますか?

パンツがなぜ必要かを考えてみた。大人なら、ちゃんと、大も小ももらすこともないだろう。であれば、必要ないじゃないか。子供から大人になるときにパンツを捨てればよい。「パンツを捨てよ。そして町に出よ」

しかし、そんなことはない。結局、大人でも、ちょびっとくらいは”もらす”ことはあるのだ。”もらす”まで行かなくとも、ちょっと汚すことはある。パンツがいつまでもきれいなわけではない。むしろ、汚れるからパンツをはくのだ。

つまり、パンツをはく前提に、「人間て下のほうを汚すこともあるよね」、つまり、人間ってエラーをするよね。という発想がある。だったら、やっぱり、「パンツはこうよ」という事になる。

翻って、ソフトウェア。ソフトウェアは万能機械じゃない。必ず予想外のエラーが発生する。それをバグという。多くの技術者はバグのないソフトウェアなんて存在しないという直感を持っているだろう。しかし、最近の似非ソフトウェアマネージャーはそうでもないらしい。どうも、ソフトウェアに万能機械も見ているんだな。

まずは、ソフトウェアにはバグがつき物だという発想を持ってもらいたい。そこで、まず、技術的なフォローを考えなければならない。パンツをはけよ、ということだ。次に、会社としてフォローを考えなければならない。バグは出るものだ。それを技術者の全責任にするのはおかしな話だ。バグが出たときにどう対応するのかがその会社のノウハウというものだ。スケジューリングもしかり。

技術とマネージングをちゃんと別に分けて考えないとダメだ。じゃないと、単に、上に立って旗を振っているだけになる。「XXXさん、納期は月末だよ。品質も保証してね」。言うは易し、行なうは難し。

逆に、技術者は自分の技量を100%使い、品質向上のために日々努力をする必要がある。ソフトウェアにはバグがつきものである。という事実に甘えてはならない。

さて、思うにこの100%というのが曲者だ。多くのマネージャは、意味なく、お尻を決めてしまう。不用意に「2月末は絶対だからね」とか「7月末死守」とか言ってしまう。最近、生まれて始めて「デスマーチ」を経験し、わかったことだが、このお尻を決める行為が、「デスマーチ」を生んでしまう。

お尻を決めることにより、結果的に技術者には200%を求めることになってしまう。このとき、マネージャも技術者も、どれだけ求められているかわからないことが多い。今回、貴重な経験の中から、実はとんでもないことを要求されていることが多い事がわかった。するとどうなるか?200%を求められると、技術者は50%も実力を発揮しない(だろう)。結果として、400%求めていることになる。締め切りが来ると、本来達成すべきものの 1/4 しかできてない。技術者は針のむしろに座った気分で仕事を続けることになる。

そして、追加要求、トラブル発生、と次々に新たな要求がきて、400%、800%と求められる量が多くなる。これが「デスマーチ」だ。

逆に、今回別件、最初から工数をファジーではあるが計算して、30H 超と見積もったプロジェクトがあった。与えられた技術者はそれを 8H でこなした。一見、見積もりが甘いんじゃないとも思えるが、これが成功の鍵という気がしている。これを 8H でやれ!!!となると、恐らく逆に30Hでも終わらないという事態が発生する可能性がある。

そこには、マネージャーと技術者の信頼関係も必要になってくる。30H と見積もったとき、与えられた技術者は、途中で 8H で出来ると悟るであろう。そのとき、仕事を、わざわざ30Hに伸ばす、、、、なんてことをやらないという前提条件がある。まぁ、うちのような小さい会社だと、何やっているかすぐにわかるから、そんなことは発生しないが、、、、

場所によっては、シュレッダーに一枚一枚紙を入れて時間を稼いでいる人がいる。恐ろしいことだ。